独自技術こだわったボルボとマツダ 常識を変えたクリーンディーゼルエンジン (5/11ページ)

2016.4.3 17:10

新開発ディーゼルエンジを積んだV40 D4。

新開発ディーゼルエンジを積んだV40 D4。【拡大】

 それが、「新エンジンは4気筒に特化する。排気量は2L以下に限る」という思い切った方針だった。

 排気量は2L以下、変わっても気筒数が4のエンジン以外つくらない。そして、こうしたエンジンだけでは十分な性能が得られない場合には、大きな進展が期待できる電気駆動システムを追加できる構造にしておき将来必要となるかもしれないモデルバリエーションの増加に備える。こうすれば、モデルごとに異なる構造のエンジンを用意する必要がなくなり、効率の向上が図れる。年間40万台前後の規模では、同400万台以上規模の大メーカー並みのバリエーションを展開するのは得策ではない。それでも、ボルボの個性を打ち出せる製品の展開は図れる。

 ただし、当時のボルボにとって4気筒エンジンの開発をガソリン仕様だけに絞るのは難しい相談だった。というのも、2006年すでに、欧州におけるディーゼルエンジンを積んだ乗用車の新車登録台数が50パーセントを超えていたからだ。ガソリン仕様よりもディーゼル仕様の乗用車のほうが多いのだ。したがって、独立独歩をめざすと決断した以上、欧州市場で生き残るためには、どうしてもディーゼルエンジンの開発は避けて通れない課題だった。

 とはいえ、100パーセント新規のエンジンを2種類同時に開発するには、巨額の資金を投入しなければならない。

2014年モデルの60/70/80シリーズに初めて搭載された

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