訪日中国人旅行者が増えたことで、日本で銀聯カードの利用できる店舗も増えた。銀聯と提携したアップルペイが中国でそれなりのシェアを確保することになれば、日本でも訪日旅行者用の端末の設置も増えるはずだ。日本はiPhoneのシェアが高いぶん潜在利用者が多く、決済用インフラが整えばアップルペイの日本市場での展開も容易になるはずだ。中国における3者のシェア争いの結果によっては、日本の電子マネー決済市場にも影響が及ぶことになりそうだ。
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【プロフィル】森山博之
もりやま・ひろゆき 早大卒。旭化成広報室、同社北京事務所長(2007年7月~13年3月)などを経て、14年より旭リサーチセンター、遼寧中旭智業有限公司主幹研究員、57歳。大阪府出身。