不完全燃焼…レクサスに立ちはだかる欧州の壁 資金豊富でもブランド作りは難しい (1/5ページ)

2016.4.24 06:00

豊田織機でヒントを得た作品

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  • 豊田織機でヒントを得た作品

 レクサスというブランドを語るのは簡単ではない。レクサスの名前が知られているかどうかではなく、「トヨタが目標にしているような高級ブランドになりえるのか?」という観点で意見が交わされるからだ。

 「トヨタというお金の豊富にある成功している大企業ならば、短期間で高級ブランドを作るのも可能だろう」と当然のように思われる。しかしながら名前を連呼して知名度があがるのは資金次第であるが、高級と名のつくブランドは自作自演ではどうにもならない。この両者にあるギャップが、レクサスを苦しめているのは想像に難くない。

 2005年から4月のミラノデザインウィーク開催中にレクサスのプレゼンが行われてきた。毎年(不参加の年もあったが)、それをみながらレクサスについて考えることも多い。どうして、こんなにも売れないのか? 迷走のしすぎではないか? 君臨するドイツメーカーのお膝元で市場を作るのは、そもそも無理な話なのか?

1989年から販売をはじめた米国では年間20数万台レベルの…

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