三菱自不正で「軽」市場に変動か… 「2強」やホンダが狙う“草刈り場” (1/2ページ)

 三菱自動車の燃費データ不正問題を受け、国内の軽自動車市場で、ダイハツ工業やスズキなど他メーカーがシェアを伸ばす可能性が高まっている。三菱自はデータの不正操作を行った軽について、日産自動車向けも含めて販売を停止しており、ブランドイメージの悪化も想定されるためだ。

 三菱自が不正を発表した翌日の21日、三菱自の株価が年初来安値となる一方、スズキやホンダなどの株価は上昇した。市場では三菱自からの顧客の流出や競争緩和で、他メーカーの販売にはプラスになるとの見方が根強い。

 2015年度の軽の販売台数は約180万台。シェアはダイハツが32.3%、スズキが30.3%と、2強で約6割を占め、ホンダが17.7%で追いすがる状況だ。三菱自は3.2%にすぎず、日産も10.9%にとどまる。

自動車税の増税以降、販売に苦戦