手書き漢字 AIで読み取り 認識率98%超 きっかけは答案採点 (1/3ページ)

2016.5.4 05:00

日本語の手書き文字解読ソフトをわずか数カ月で開発した、リアクティブのデービッド・マルキン氏(左)ら=東京・代官山のシェアオフィス(ブルームバーグ)

日本語の手書き文字解読ソフトをわずか数カ月で開発した、リアクティブのデービッド・マルキン氏(左)ら=東京・代官山のシェアオフィス(ブルームバーグ)【拡大】

 コンピューターによるディープラーニング(深層学習)の技術を活用した、手書き文字の読み取りプログラムが登場した。開発したのは日本語のおぼつかない外国人技術者4人のグループで、わずか数カ月で完成させた。

 ◆日本語できないが

 4人は東京・渋谷に本拠を置く人工知能のベンチャー企業、リアクティブのエンジニアで、認識率は98.66%に達するという。彼らの深層学習技術は人間の神経回路網の仕組みを人工知能に取り込んだもので、囲碁でプロ棋士に勝つことよりも、もっと実用的なプログラムの開発を目指している。

 「数年前なら、天才じゃないと漢字読み取りプログラムは開発できなかったが、いまならちょっと頭が良ければ便利なプログラムを書くことができる」と、メンバーの一人のデービッド・マルキン氏は話す。同氏は機械学習の博士号を持つが、日本語はほとんどできないという。

 これまで人工知能の分野はグーグルやフェイスブックなど有力IT企業の独壇場だった。最近では開発技術が急速にオープン化されてきたことから、リアクティブのように対象分野の専門知識がない少人数のグループでも、複雑なプログラムを作れるようになってきている。問題は、どう事業化するかだが、リアクティブは学校での手書きの答案用紙の読み取りに活路を見いだそうとしている。

 開発メンバーの一人、ジョー・ブラード氏は今年1月、グーグルの東京オフィスで手書き文字読み取りプログラムのデモンストレーションを行った。「私がごまかしていないことを示すために、みなさんの好きな文字を言ってください」と、グーグルの参加者にブラード氏が尋ねると、部屋いっぱいの聴衆の中から「ば」という声が上がった。書きあぐねているブラード氏を見て失笑が起きた。

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