【知恵の経営】おもてなし以上のものを アタックス研究員・坂本洋介 (2/2ページ)

2016.5.11 05:00

 巣鴨信金は「おばあちゃんの原宿」といわれる東京都豊島区の巣鴨地蔵通り商店街に立地し、地域密着で高いホスピタリティーを実現していることで知られる。

 今では聞きなれた「金融サービス業」という言葉も、1997年に全国の金融機関で最初に掲げた。その後、多くの金融機関が金融サービス業という言葉を掲げたが、同信金の考えとは全く異なるものだった。

 そこで、同信金は2004年に、金融サービス業よりもさらに高みを目指すため、「ホスピタリティー」と「金融ホスピタリティー」を掲げた。

 ただ、その「ホスピタリティー」は決して、「おもてなし」というだけではない。それは「おもてなし」というと勤務時間の中で、お客さまだけへのものになってしまうからだ。

 同信金が目指している「ホスピタリティー」は、人に対する優しさや思いやりを心根に持つことだと言う。地域住民や地域社会とともに、地域の発展に貢献していくことこそ、信用金庫が果たすべき本来の使命のはずだ。

 このホスピタリティーの考えが広まることによって、本当の意味で、金融機関が金融サービス業となると感じている。

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【会社概要】アタックスグループ

 顧客企業1700社、スタッフ170人の会計事務所兼総合コンサルティング会社。「社長の最良の相談相手」をモットーに、東京、名古屋、大阪、静岡でサービスを展開している。

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