後継者難に対応、中小の食品企業を活性化 ヨシムラ・フード・ホールディングス (1/2ページ)

2016.5.16 05:00

 □ヨシムラ・フード・ホールディングス 吉村元久CEO

 国内製造業のうち、食料品製造業は安定的に30兆円以上の市場規模があり、事業所数、従業員数ともに最大の業種となっている。一方、経営者の高齢化と後継者難によって、企業数は減少傾向にある。中小食品関連企業を傘下に収め、活性化させる事業を手掛けるヨシムラ・フード・ホールディングスの吉村元久最高経営責任者(CEO)は「優れた商品や技術力を持つ中小食品会社をグループのシナジーで再生させ、地方経済を活気づける」と話している。

 --中小の食品関連会社8社を連結子会社としている

 「独自の商品力や販売力を持つことで、ニッチな分野でも高いシェアを持ち、ブランド力を持つ中小企業は多い。これらの企業に投資して直接経営に携わり、全国各地の中小食品企業の再生・活性化を図っている。『楽陽食品』はチルドシューマイの生産量国内トップシェア、『ダイショウ』はピーナツバターのパイオニアというように、各社各様の強みがある」

 --どのように傘下企業を運営しているのか

 「機能別に統括することで相互補完し、成長させるプラットフォームを構築している。各社は強みと弱みがそれぞれある。例えば商品力はあるが販売力がない、品質管理は得意だが製造能力に欠けるなど。それぞれの長所によって短所を補う。生産は当社の工場責任者が全工場を把握して最適な生産体制を構築する。販売に関しては営業統括責任者が各社の販路を活用して、売り上げ拡大を目指す。各分野のスペシャリストが会社の枠を超えて、グループ全体でそれぞれの強みを有効活用している」

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