フェアトレード高まる関心 百貨店に専門店 10年で市場20倍 (2/2ページ)

2016.5.17 05:00

色鮮やかでスタイリッシュな服飾品が並ぶ阪急百貨店梅田本店内の「Love&sense」=大阪市

色鮮やかでスタイリッシュな服飾品が並ぶ阪急百貨店梅田本店内の「Love&sense」=大阪市【拡大】

 「日常の買い物を通じて国際貢献がしたい」。小売り大手イオン(千葉市)は消費者からの声を受けて04年からコーヒー、10年からチョコレートの認証製品を販売。評判は上々で、認証カカオ取引量を20年までに12年比の10倍に拡大することを目指している。

 1991年から洋服や雑貨などのフェアトレード商品を販売する「ピープル・ツリー」(東京)でもここ数年、売り上げが増加。広報担当の鈴木啓美さん(39)は「作り手の顔が見える商品を求め、大切に愛用する人が増えていると感じる」と話す。

 消費者の関心の高まりは、学校教育の影響もある。07年ごろから高校の英語や中学の社会科などの教科書にフェアトレードが取り上げられるようになった。同時期、全国の大学に関連サークルが相次ぎ誕生。今では60以上の団体で学生たちが普及啓発活動を行っている。

 途上国支援について学ぶため一昨年、大学に再入学した大阪市の女性(27)は「以前は商品を買うと『お金持ちだね』と周囲から冷やかされたこともあった。最近は、誰かの役に立っていることに誇りを持ち、積極的に購入する同級生もいる」と話した。

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