フォルクスワーゲン(VW)グループジャパンは17日、主力車「ゴルフ」「ポロ」の一部モデルを値下げすると発表した。ゴルフは最大16万円値下げし、ポロには200万円を切る低価格モデルを追加する。昨年9月に米国でディーゼル車の不正な排ガス規制逃れが発覚して以降、低迷する国内販売の回復を目指す。
ゴルフは17日から低価格モデル「トレンドライン」を16万円値下げし、希望小売価格を249万9000円に設定。ワゴン車「ゴルフ ヴァリアント」は300万円を切る中級モデルにも、車線から外れるのを防ぐ安全機能を標準搭載した。
小型車のポロは従来モデルの一部装備を変更し、27万円安い199万9000円の低価格モデルとして追加した。ティル・シェア社長は記者会見で、「より身近に感じてもらうためにお得感のある価格にした」と述べた。
VWの国内新車販売台数は、排ガス不正直後の昨年10月に前年同月比48.0%減とほぼ半減した。その後も低迷が続き、2015年度の外国メーカー車の国内販売で、16年ぶりに独メルセデス・ベンツに首位を奪われた。