フィンランドの通信機器大手ノキアは18日、携帯電話市場に復帰すると発表した。台湾の鴻(ホン)海(ハイ)精密工業のグループ企業が、米マイクロソフトから「ノキア」ブランドの携帯事業を買収する。台湾メディアなどによると、買収額は3億5千万ドル(約380億円)。欧米メディアによると、ノキアは同社関係者らが設立した企業と協力して製品を開発し、鴻海が製造を手掛けるとみられる。シャープの買収を決めた鴻海は、有力メーカーから製品の組み立てを請け負うことで急速に成長した。今回の買収は、インドをはじめとした新興市場への本格的な進出に生かす狙いがあるとみられる。ベトナムの携帯電話事業の生産設備も買収する。いずれも今年下半期の取引完了を目指す。
マイクロソフトは、フィンランドのノキアから携帯電話事業を2014年に買収した。(共同)