フォルクスワーゲン(VW)グループジャパンのティル・シェア社長は22日、主力車「ゴルフ」のディーゼル車を国内に投入する方針を明らかにした。投入時期は表明しなかったが、年内にも発売する見込み。国内販売の約5割を占める主力車のラインアップを強化し、ディーゼル車の排ガス不正問題で落ち込んだ販売の回復を目指す。
シェア社長は同日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、「力強い走りと燃費効率の良いディーゼル車を国内に投入したい。最初はゴルフになる」と述べた。VWはディーゼル車を国内で販売しておらず、中型セダン「パサート」のラインアップに今年初めに追加する予定だった。
だが、昨年9月に米国で排ガス不正が発覚して発売を延期。燃費の良さなどで人気が高まるディーゼル車戦略で、競合するメルセデス・ベンツやBMWに後れをとっていた。そのためゴルフを第1弾として巻き返しを図る。