ホンダは24日、約10年ぶりの復活となる高級スポーツカー「NSX」の量産1号車を完成させ、米中西部オハイオ州の専用工場で記念式典を開いた。NSXの生産は、2005年に栃木県高根沢町の工場で初代NSXの製造を終えて以来となる。
式典では1号車をオークションで落札した自動車販売会社の創業者に引き渡された。落札額の120万ドル(約1億3200万円)は、子どもの教育を支援する団体などに全額寄付される。
製造責任者のクレメント・ズソーザ氏は「大きな夢がかなった。これはオハイオ州での30年を超える生産の経験と専門的技術の集大成だ」と述べた。
NSXはハイブリッド車(HV)で最高出力は573馬力。米国での希望小売価格は15万6千~20万5700ドル。関係者によると日本では今夏にも受注が始まる見通し。(共同)