セブン&アイ・ホールディングスの新社長に就任した井阪隆一氏は26日、東京都内で記者会見し、今後100日を目安にグループの成長戦略と構造改革案を策定する方針を表明した。
業績不振が続き、立て直しが急務となっているスーパーや百貨店事業に関しては「業態が全て駄目とは考えていない。1店舗ごとに存在意義を精査する」と述べた。インターネット通販事業については「使い勝手でさまざまな意見がある」と述べ、てこ入れを急ぐ考えを示した。
改革案の策定では、主要な子会社6社のトップと毎月協議し、課題を共有する考えを表明。井阪氏は「工程表を作り子会社の経営をサポートする」と強調した。
井阪氏の記者会見は当初、人事案が承認された4月に開催予定だったが、熊本地震の発生や、会長兼最高経営責任者(CEO)だった鈴木敏文氏が在任中の開催に難色を示したことで、株主総会で井阪新体制が正式に承認されるまで実現しなかった。