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埼玉県の南部最東端に位置する三郷市は、東京都心から約20キロという地の利を受け、住宅地として人気を集めてきた。2005年には首都圏新都市鉄道のつくばエクスプレス(TX)が開通。近年は東京都市圏への通勤率約30%と、首都圏有数のベッドタウンとなっている。亀有信用金庫早稲田支店はこのTX三郷中央駅から徒歩5分の位置に店舗を構える。
同店の小倉和久支店長によると、「もともと農家や金属関連の製造を営む事業者が点在していた三郷市だが、都心に近く、地方へ下るための中継地点として魅力的な位置にあり、TX開通以降は市やUR都市機構が駅周辺の開発計画に力を入れ、大手不動産会社の買い上げもあって住宅・事業所関係ともに建築ラッシュの状況が続いている」という。中でも目立つのは倉庫業や運輸業などの流入。事業の主要拠点として三郷を選び、本社ごと移転してくるケースも少なくないという。
こうした変化を踏まえ、小倉支店長は「お客さまの課題解決のサポート」を軸に、新規開拓と主要な既存先への重点訪問を積極化。経営に関連する悩みや困りごとがヒアリングできれば、具体的な課題を深掘りし、亀有信用金庫が提供できるサービスの中から解決に見合うソリューションを提案している。