【Bizクリニック】海外展開へ向け国内ネット構築を (1/2ページ)

2016.6.7 05:00

 □FNAジャパン代表取締役社長・井上直樹

 わが国のモノづくり中小企業の海外展開は、進出の度合いが小さい順にみて、次の3つに分かれる。

 (1)自社の製品やサービスを海外展開していない(あるいはそれに明確に気づいていない)。

 (2)輸出はしていないが、取引先や貿易会社経由で海外に製品が出ている。

 (3)すでに輸出や進出実績がある。

 そして、このステージごとに取るべきアクションやパートナーが変わってくる。(1)なら(2)の企業、(2)なら(3)の企業といった具合に、自社の一歩先を行く企業と接点をつくることが重要になる。海外展開は自社のコア商品や技術がほとんどなので、接点となる相手企業は、自社の関連する業界の中から絞り込むのが一般的だ。

 しかし、そこには壁がある。同業者、関連業界ネットワークをたどっていくと、競合先や間接的な取引先とのしがらみがあり、オープンな情報交換ができない可能性があるからだ。そこで有効となる接点の一つは「日本の遠隔地区の同業者」になる。海外での展示会や日本でのネットワークが、接点づくりの一助になるだろう。

 日本では、当社の業務提携先であるNCネットワークや、キーエンスグループのイプロスの会員になることがそれに当たる。例えば九州と関東の企業であれば、直接バッティングする可能性が低いのでオープンな情報交換ができ、海外展開を共同で行うという可能性も膨らむ。最近では地方銀行業界の再編を引き金として、地域を越えた企業交流も活発になってきた。当社は中国やタイにおいて、約40の自治体や地銀と共同で商談会を行っている。その中で、日本では遠く離れ、なかなか巡り合えない企業同士が海外で出会った事例が多数ある。「海外展開=現地企業との取引」が理想ではあるが、その前に、海外展開における日本での同志探しを積極的に考えてほしい。

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