経団連の日本ロシア経済委員会(委員長・朝田照男丸紅会長)の代表団が9日、モスクワでロシアのウリュカエフ経済発展相と会談し、日露間の経済交流促進に向け意見交換した。
ウリュカエフ氏は冒頭、5月に露ソチで行われた日露首脳会談を「歴史的な対話だった」と指摘。安倍晋三首相がロシア側に提案した8項目の経済協力を念頭に、首脳会談での決定事項を実現させることが重要だと述べた。一方、朝田氏は「残念ながら日露間の経済関係は決して良い状況ではない」としつつ、「この時期を逃さず、関係を発展させたい」と応じた。ドゥボルコビッチ副首相とも会談した。(モスクワ 黒川信雄)