三井住友銀行は15日、農業事業に今秋から参入すると発表した。第1弾として、秋田県で農地を保有できる新会社を地元企業などと設立し、コメを生産する。豊富な資金と顧客基盤を活用し、農産物の生産性の向上や販路の拡大に取り組む。大手行が農業に参入するのは初めて。軌道に乗れば、コメの生産が盛んな新潟県や山形県などにも新会社を設立し、同様の事業に乗り出す方針。新会社には三井住友銀行と秋田銀行が銀行法の規定の上限である5%ずつを出資する。コメの加工や販売を手掛ける、大潟村あきたこまち生産者協会(秋田県大潟村)が過半数を出資する。