モバイル向けコンテンツの企画開発を行うエディアは、ゲーム事業が売り上げの7割以上を占める。ヒット作に左右されやすいのがゲーム業界の経営体質だが、エディアはコアなユーザー層向けに特化したコンテンツづくりで安定的な成長を目指している。原尾正紀社長は「一過性の大ヒットではなく、確実に長く稼ぐ」と堅実な経営を目指している。
--安定成長の要因は
「コンテンツを自社で全て内製するパターンと、他社と提携して製作する2つのビジネスモデルを組み合わせてリスクヘッジをしている。内製化は、コンテンツの成否で収益が大きく変動する。しかし提携の場合、開発費、運用費が固定収益となるので安定したビジネスモデルとなりうる。売上高に占める割合は自社開発が4割で、残りが提携分。各コンテンツの内容に応じて、その分野が得意な会社と組むことによって成功の確率を上げている」
--大ヒットよりミドルヒットを狙っている
「安定的な成長を第一に考え、コアなユーザー層向けに特化したゲームを開発している。アニメ声優、萌(も)えキャラ、マージャンなど根強い人気を持つ分野で展開している。爆発的なヒットにはなりにくいが、そこそこヒットするコンテンツを複数積み上げることにより、手堅く収益を上げている」