日本郵政、4社長いずれも金融マン 問われる手腕、経験不足に戸惑いの声も (1/2ページ)

2016.6.24 06:43

上場後初の定時株主総会を終え、会見する日本郵政の長門正貢社長=23日、さいたま市(高橋寛次撮影)
上場後初の定時株主総会を終え、会見する日本郵政の長門正貢社長=23日、さいたま市(高橋寛次撮影)【拡大】

 23日の日本郵政の株主総会では、28日付で日本郵便の社長に就任する横山邦男氏、ゆうちょ銀行社長の池田憲人氏、かんぽ生命保険社長の石井雅実氏ら取締役15人の人事案が可決された。マイナス金利政策下での資産運用がグループ全体の課題となる中、日本郵政の長門正貢社長をはじめ、グループ4社のトップはすべて民間金融機関出身となる。

 横山氏は2009年に日本郵政の専務執行役を退任して以来、7年ぶりの日本郵政グループ復帰となる。当時は日本通運との宅配便事業統合やかんぽの宿売却など、郵政民営化の主要事業を牽引(けんいん)してきた。ただ、横山氏には郵便や物流部門の経験は乏しく、日本郵便の社長就任の報道が出た時点では「本当なのかと皆が戸惑っていた」(日本郵便役員)という。

 日本郵便の収益拡大に向けては、長門氏は「企業の合併・買収(M&A)や出資、提携しかない」と言い切っており、金融機関でM&Aに長年、携わってきた横山氏の起用は長門社長の期待の表れといえそうだ。

「(横山氏には)郵便や物流の知識が十分でないかもしれないが…」

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