一方、同時期に液晶ディスプレーの売上高は208億ドルから190億ドルに減少し、割合も63%から49%に低下する見通しという。
聯合ニュースによれば、業界は、スマホ用ディスプレー市場が有機EL中心となる場合、サムスンディスプレーの独走態勢がしばらく続くと観測する。同社はスマホ用小型有機ELで99%のシェアを占める。第6世代のフレキシブル有機ELを生産する韓国工場のラインの生産能力は月1万5千枚だが、来年末には10万5千枚に増強する計画という。
日台で韓国勢封じ込め?
世界市場で有望な有機ELテレビをめぐって、意気軒高な韓国勢に対して日本メーカーもただ指をくわえて見ているだけではない。
パナソニックは今月2日、欧州で展開する次世代パネルの「有機EL」を採用したテレビを、日本を含む世界各地域で販売する方針を明らかにした。開発中の新モデルを世界戦略商品と位置付け、欧州のほかに日本、アジア、オセアニア、中南米などで売り出す計画だという。
家電事業を担当する本間哲朗専務が産経新聞などの取材に対し、「有機ELテレビを世界中に届けたい」と述べた。早ければ平成29年初めから新モデルを販売する方向という。