出遅れた関電、パナソニック巻き込み首都圏攻め どれだけ存在感示せるか (1/4ページ)

2016.7.3 07:20

最後の定例記者会見に臨んだ関西電力の八木誠社長(右)=5月30日午後、大阪市北区の関西電力本店(村本聡撮影)
最後の定例記者会見に臨んだ関西電力の八木誠社長(右)=5月30日午後、大阪市北区の関西電力本店(村本聡撮影)【拡大】

  • 関西電力高浜原発の3号機(左)と4号機福井県高浜町(本社ヘリから、村本聡撮影)

 『国内最高値』で管内の関西エリアに電気を供給している関西電力が7月、首都圏に“攻め入る”。他の大手電力よりも3カ月遅れてエリア外での家庭向け電気販売に乗り出すのだが、八木誠社長は「出遅れにデメリットがあると感じていない」と強気だ。販売に向けた提携相手には、「街の電器屋さん」とも呼ばれる系列販売店をもつパナソニックや家電量販店の上新電機など関西企業の名も上がる。国内2位の関電が、最大手の東京電力ホールディングス(HD)のおひざ元で3年かけて10万件獲得を目指す。大手電力の競争は必然と激しさが増す。(中山玲子)

 東電HDより最大4~6%安く

 「出遅れたことで逆に、先行した他の事業者(新電力)の販売手法や顧客獲得状況の分析ができた」

 5月下旬、関電社長として臨んだ最後の定例記者会見。他の大手電力などよりもエリア外での家庭向け電気販売が遅れたことを問われ、八木誠社長はこう答えた。さらに「4月に全面自由化が始まって(競争は)これからだ。3カ月遅れたことにデメリットがあるとは感じていない」と付け加え、出遅れに大きな影響はないとの考えを示した。

関電は首都圏の家庭向け電力小売りをめぐって、家電量販大手の…

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。