エアロボティクスがイスラエル中部ペタクチクバの本社で実施した、完全自動ドローンのデモ飛行(ブルームバーグ)【拡大】
イスラエルの新興企業、エアロボティクスは、完全自動化したドローンシステムを開発した。このシステムは、ドローンの離着陸や調査飛行の実施、一定範囲の土地のモニター、異常の報告をプログラム化することが可能で、ドローンの離着陸する場所ではロボットアームがバッテリーや観測機器の交換を行う。
エアロボティクスは米グーグル傘下でモバイル向けアプリを手掛けるイスラエルの新興企業、ウェイズの創業者、ノーム・バーディン氏やベンチャー企業向け経営コンサルティング会社の米ブルーラン・ベンチャーズなどの投資家から2850万ドル(約29億円)を集めている。テルアビブ証券取引所に上場する企業で時価総額が上位10位に入る、イスラエル・ケミカルズ(ICL)や国際的なハイテク企業が顧客に名を連ねているとみられる。
急成長する商用ドローン市場で、エアロボティクスの国内のライバル企業は少なくとも25社に上る。米コンサル会社、グランド・ビュー・リサーチは、2014年に約5億5000万ドルだった同市場の規模が22年までに4倍の21億ドルに拡大すると予想。米市場調査グループのラディアント・インサイツに至っては、6億900万ドル規模と推定する14年から、21年までに48億ドルまで市場が成長すると予測している。