米司法省は20日、自動車などのシール材を製造する西川ゴム工業が価格カルテルへの関与を認め、罰金1億3千万ドル(約138億円)の支払いで合意したと発表した。
司法省によると、西川ゴムは2000年1月~12年9月に、自動車の防水・防音を目的とする車体シールの不正入札や価格操作に加わったという。
車体シールはトヨタ自動車やホンダ、富士重工業に販売され、カナダの工場で車に組み込まれ米国に輸入された例もあった。捜査にはカナダが協力したが、影響があったのは主に米国市場だったことなどからカナダの独禁当局は制裁措置を取らない方向。
西川ゴムは20日、罰金額相当分の特別損失を4~6月期決算に計上すると発表した。役員報酬の自主返上も明らかにした。(共同)