うなぎ商戦が本格化、変わり種続々 なまずの蒲焼き、エキス入りスイーツも (1/2ページ)

「近大発なまずの蒲焼き」を手に売り場でアピールする開発者で近畿大学の有路昌彦教授=22日、東京都品川区のイオン品川シーサイド店
「近大発なまずの蒲焼き」を手に売り場でアピールする開発者で近畿大学の有路昌彦教授=22日、東京都品川区のイオン品川シーサイド店【拡大】

 30日の「土用の丑の日」に向けたうなぎ商戦が本格化している。昨年冬に稚魚が不漁だったため、今夏の販売価格は昨夏より1割程度値上がりしている。流通や外食などの各社は、国産うなぎを使用した商品や関連商品を取りそろえ、消費者に訴求し、販路拡大を図っている。

 流通大手のイオンは近畿大学と連携し全国121店で、近大が開発したうなぎに似た味わいの養殖なまずを使用した「近大発なまずの蒲焼き」(半身1枚、1598円)を数量限定で販売する。うなぎに比べて皮が固くなるのをオリーブオイルを使用して焼くなどの工夫を凝らして、うなぎと遜色ない味に仕上げた。

 自社で生産から販売まで管理する鹿児島県産「トップバリュグリーンアイうなぎの蒲焼き」(2138円)など定番の商品も取りそろえ、「関連商品を含め前年度比で20%の売り上げ増を目指す」(担当者)と意気込む。

 牛丼チェーンのすき家は、夏に旬を迎える「土用しじみ」を使用した「しじみ汁」とうな丼のセットを打ち出した。同社は「スタミナたっぷりのうなぎと栄養たっぷりのしじみのセットで暑い夏を乗り切ってほしい」とアピールする。

他の百貨店やスーパー、コンビニもうなぎの需要取り込みをはかっている