社名残ってもシャープでなくなる? 本性むきだし…豹変した鴻海会長の豪腕 (4/5ページ)

シャープの高橋興三社長と肩を寄せ合う鴻海の郭台銘会長(中央)と戴正呉副総裁(左)。4月の調印式ではシャープ側への配慮があったが…(門井聡撮影)
シャープの高橋興三社長と肩を寄せ合う鴻海の郭台銘会長(中央)と戴正呉副総裁(左)。4月の調印式ではシャープ側への配慮があったが…(門井聡撮影)【拡大】

  • 契約を結び、握手する(右から)シャープの高橋興三社長、鴻海精密工業の郭台銘会長と戴正呉副総裁=4月2日、大阪府堺市の堺ディスプレイプロダクト(門井聡撮影)
  • 鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下入りで合意した4月の契約調印式。シャープの高橋興三社長(右)と鴻海の郭台銘会長(中央)、戴正呉副総裁が並んだ=堺市堺区(竹川禎一郎撮影)
  • 記者会見が終わり、顔を近づけて言葉を交わすシャープの高橋興三社長(右)と鴻海の郭台銘会長=4月2日午後、堺市(門井聡撮影)

 役者の違い

 「一代で世界的な14兆円企業を育てたカリスマ経営者と、日本のサラリーマン社長では役者が一枚も二枚も違ったということ」

 業界関係者はこう語る。

 郭会長は1974年にプラスチック加工会社から出発して、シビアなグローバルビジネスの世界で鴻海を一代で14兆円企業に育て上げ「現代のチンギス・ハーン」とも呼ばれるカリスマ経営者だ。

 一方、シャープの高橋興三社長はかつて「上司にNOと言わないことで出世した」と語ったこともある典型的なサラリーマン経営者といえ、交渉などで郭会長との役者の違いが出たとみられる。

 提携交渉でも鴻海が出資額の減額など理屈に合わない条件を出してもシャープ側は「決裂したら困る」と、譲歩を続けたように鴻海有利な条件になってしまっている。

「総会で承認いただければ鴻海から過半の出資を受けるが…」