社名残ってもシャープでなくなる? 本性むきだし…豹変した鴻海会長の豪腕 (5/5ページ)

シャープの高橋興三社長と肩を寄せ合う鴻海の郭台銘会長(中央)と戴正呉副総裁(左)。4月の調印式ではシャープ側への配慮があったが…(門井聡撮影)
シャープの高橋興三社長と肩を寄せ合う鴻海の郭台銘会長(中央)と戴正呉副総裁(左)。4月の調印式ではシャープ側への配慮があったが…(門井聡撮影)【拡大】

  • 契約を結び、握手する(右から)シャープの高橋興三社長、鴻海精密工業の郭台銘会長と戴正呉副総裁=4月2日、大阪府堺市の堺ディスプレイプロダクト(門井聡撮影)
  • 鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下入りで合意した4月の契約調印式。シャープの高橋興三社長(右)と鴻海の郭台銘会長(中央)、戴正呉副総裁が並んだ=堺市堺区(竹川禎一郎撮影)
  • 記者会見が終わり、顔を近づけて言葉を交わすシャープの高橋興三社長(右)と鴻海の郭台銘会長=4月2日午後、堺市(門井聡撮影)

 鴻海の翌日に開かれたシャープの株主総会では、シャープの野村勝明副社長が「総会で承認いただければ鴻海から過半の出資を受けるが、シャープの名前は残る」と理解を求め、結局は鴻海の買収を受け入れる議案は承認された。

 あるシャープOBは「鴻海の傘下に入っただけで、構造改革に着手したり、特定事業が息を吹き返したりという話も聞こえてこない。このままでは『自分でできないのだから』と口実を与え、さらに苛烈なリストラを強いられかねない。社名は残ってもシャープではなくなる」と心配する。

 外資入りをきっかけにシャープには経営危機の遠因になったとされる日本的な経営から脱却し、死ぬか生きるかのグローバルビジネスで成長してきた鴻海のシビアさを身につけて復活してほしいところではある。ただ、そうなるまでの見通しはまだまだ不透明だ。