どんな業種であっても、ビジネスにおいては誰が顧客で、何を製品として売るのかということを明白にしておかなければならない。スラッシュ・アジアはそれに成功している。
私はイベントのあり方を批判しているのではない。スタートアップ側はこうしたイベントに価値を見出しているから参加しているのだ。売り物になることも悪いことではない。スラッシュ・アジアにとってはスタートアップが製品であり、今日の記事ではアンティが製品だ。読者に製品価値を感じてもらえただろうか。
文:ティム・ロメロ
訳:堀まどか
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【プロフィル】ティム・ロメロ
米国出身。東京に拠点を置き、起業家として活躍。20年以上前に来日し、以来複数の会社を立ち上げ、売却。“Disrupting Japan”(日本をディスラプトする)と題するポッドキャストを主催するほか、起業家のメンター及び投資家としても日本のスタートアップコミュニティーに深く関与する。公式ホームページ=http://www.t3.org、ポッドキャスト=http://www.disruptingjapan.com/