不動産業を手掛けるコプラス(東京都渋谷区)は8月2日、福岡県篠栗町に「ファスティング旅館 若杉屋」をオープンする。健康への意識の高い人や訪日客を呼び込み、地元の観光産業を活性化させる。
ファスティングとは断食のこと。体内に酵素を取り入れながら、固形物を食べないことで消化の負担をなくして代謝を上げて、内臓を休める体内ケアを実践する。ほかに森林セラピー、お遍路を掛け合わせ、「本当の休息」を体感してもらう。
篠栗町は福岡市中心部から直線距離で11キロと都心部近くでありながら、三方を山に囲まれた豊かな森林資源に恵まれている。また広大な景勝地の中に八十八カ所の札所があり参拝客が訪れている。
若杉屋はお遍路宿の一つだった。最盛期は全国から年間100万人を超えていた参拝客が減少したためリニューアルした。観光事業を再生させ、心と体の健康づくりを具現化することで町を活性化させる。
従業員のメンタルヘルスケアとしての法人向け、健康と美に強い関心を持つ女性のほか、お遍路の巡礼客、訪日客らを取り込む。
同社では「豊かな森やお遍路の歴史を持つ篠栗町の特徴を生かした、メンタルケアとファスティングの要素を加えた日本初の施設」と自信を示している。
10月末まではオープン記念で2泊3日プラン3万2400円、3泊4日で4万3200円。以降は2泊3日3万8880円、3泊4日5万1840円。2階建てで延べ床面積は615.5平方メートル。定員20人。