三菱東京UFJ銀行が、キャッシュカードを使わずにスマートフォンだけで現金自動預払機(ATM)から現金を引き出せるサービスを検討していることが26日、分かった。実現すれば大手行で初めて。
同行はまず、9月にもスマホで預金口座を開設できるサービスを始める。専用のアプリで運転免許証などに記載された自分の名前や住所などを読み取れば、申し込みが完了する仕組み。銀行に印鑑を届ける必要はなく、これまでより簡単に申し込める。24時間受け付ける。
さらに、スマホでATMから現金を引き出せるサービスも検討中。必要金額を入力したスマホの専用アプリをATMにかざせば、暗証番号を入力するだけで引き出せる方法などを考えているという。開始時期は検討中だが、2018年春ごろとする案もある。
同行の普通預金は約4000万口座、キャッシュカードの発行は約3800万枚。預金者のカード発行や郵送費用などを節約できるメリットがある。
また、スマホの個人情報の保護技術が向上し、印鑑やキャッシュカードよりも安全性が高いと判断したようだ。