米アップルが26日、2四半期連続の減収減益となる4~6月期決算を発表した。屋台骨であるスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の不振が原因で、反転の糸口をつかめるかどうかは、9月の発売が予想される次期モデルの成否が鍵を握る。
複数の米ITメディアは、次期モデルの発売時期を例年通り9月と予想する。薄型化し、防水機能を備えるとの情報も伝えられるが、いずれも消費者が驚くような機能ではない。スマホが製品として成熟し、目新しい機能で需要を呼び起こすのが難しくなっている。
現在の苦境は、過去の大ヒットの反動という面もある。画面を大型化した2014年発売の「iPhone6」と「6プラス」は中国を中心に爆発的に売れた結果、15年発売の現行モデルへの買い替えが広がらなかった。次期モデルは「6」の発売から2年が経過することになり、一定の買い替え需要が見込める。