駅そば“大阪夏の陣”で火花 阪急vs南海…名門私鉄が仰天メニュー (1/4ページ)

細かく削った氷がそばの上に盛りつけられた「かき氷そば」
細かく削った氷がそばの上に盛りつけられた「かき氷そば」【拡大】

  • 細かく削った氷がそばの上に盛りつけられた「かき氷そば」
  • 南海電鉄構内にある駅そば「南海そば」で7月16日から販売された10種類の具材がトッピングされた「具が多すぎるそば」の試食会が行われた=大阪市西成区(前川純一郎撮影)
  • 南海電鉄構内にある駅そば「南海そば」で7月16日から販売された10種類の具材がトッピングされた「具が多すぎるそば」の試食会が行われた=大阪市西成区(前川純一郎撮影)

 駅構内で営業する「駅そば」で“夏の陣”が勃発(ぼっぱつ)した。ポテトフライを具にした「ポテそば」が大ヒットした「阪急そば若菜」が、今度は「かき氷」とコラボレーションした「かき氷そば」を売り出した。冷たい氷でそばがさらに締まり、うまさが増すという夏にぴったりの一品だ。これに対し、「南海そば」はエビ天など10種のトッピングをこれでもかというほど山盛りにした「具が多すぎるそば」を発売した。阪急vs南海。往年のプロ野球パ・リーグのカードをも彷彿(ほうふつ)させる。新メニューをひっさげ、関西の名門私鉄のプライドを賭けた戦いの幕が切って落とされた。(橋本亮)

 氷でおいしさアップ

 皿の上にうずたかく盛られた氷。一見すると、ただのかき氷にしかみえない。つゆをかけると、溶けた氷の下からそばが顔を出す。

 阪急阪神ホールディングス傘下の阪急阪神レストランズ(大阪市北区)が7月9日から、駅構内のそば屋「阪急そば若菜」の2店舗(十三店、西宮北口店)で販売を始めた夏季限定(8月31日までの予定)メニュー「かき氷そば」(500円)。冷たく締めたそばと甘く味付けた刻み揚げを細かく削った氷で閉じ込めた変わり種だ。「つゆをかけると、氷がほどよく溶け、そばがさらに締まり、きりりとした冷たさが最後まで味わえる」(同社営業企画部の担当者)のだという。

十三店では昨年2月、若者客を増やそうと、ポテトフライを具にした…