【高論卓説】「三菱、三井超えたい」孫正義社長 時代の風とらえ、野望を次々現実に (1/4ページ)

 時代の風をつかめば、経営者はゼロからでも驚くべき企業をつくれる。ただし石橋をたたいてばかりいては難しい。大胆さが要る。ソフトバンクグループの孫正義社長(58)が格好の例である。

 孫社長は綱渡りともいえるリスキーな経営を続けてきたこともあり、メディアからは長い間うさん臭く見られてきた。それが先日、英国のメイ首相と会談した。英半導体設計大手アーム・ホールディングスを約240億ポンド(3兆3000億円強)で買収することを決め、歓迎されたからだ。

 孫社長はこれまでインドのモディ首相や韓国の李明博前大統領とも会談している。経団連などの経済団体によるバックはない。一人の企業家として意見を交わす機会を得た。

 孫社長は経済界主流の秩序におとなしく収まっていない。いわば異端児ゆえに、こうした主要国のトップリーダーと会える実力を独力で蓄えられた。パソコン、インターネットなどによる情報通信革命の可能性に早くから賭けて、その時代の風を大胆にとらえたおかげである。

35年前に24歳で会社を設立して、まずパソコンソフトの卸業から始めた

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