2015年9月に実施された労働実態調査「Freelancing in America」(Upwork、the Freelancer’s Union)によると、米国では労働人口の34%に当たる5370万人が、フリーランスとして働いている。若くして独立する人も多く、フリーランスが当たり前の働き方になっているのだ。日本に押し寄せている「働き方革命」の波は、今後米国のような考え方を一般的にしていく可能性もある。
過去の日本では「40年で1社に勤め上げ出世していく」ことが常識だった。今は「40年で3回転職する」に、さらにこれからは、時間や場所や雇用形態にとらわれず「同時に3社で働く」ことも当たり前になっていくはず。だからこそ、地方企業にも優秀な人材を呼び込むチャンスがある。
働く側は「東京か地方か」という選択肢にとらわれず、さまざまな企業に貢献することで職能を伸ばし、キャリアアップを実現できる。「働き方革命」がもたらす未来は、新しい希望につながっていくと考えている。
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【プロフィル】久保田雅俊
くぼた・まさとし サーキュレーション代表取締役。1982年生まれ。総合人材サービス大手を経て2014年にサーキュレーションを設立。設立2年半で、国内最大規模となる1万人の独立専門家ネットワークを構築、経営支援実績1000件を突破。15年、「北尾賞」を受賞。オープン・イノベーションコンサルタントとして講演多数。