■M&Aで拡大も運転資金追いつかず
▼TOUA TOUAは7月4日、東京地裁へ破産を申請し同日、保全管理命令を受けた。
同社は大手システム会社や大手通信会社などを顧客先として、IT環境構築から運用を行うシステム開発などを手掛ける。エンジニアの派遣業務を行うほか、ソフト開発や組み込みソリューション部門の拡充により、ピークの2014年7月期には売上高が25億8825万円に上った。また、M&A(企業の合併・買収)によるグループ企業の拡大を進め、15年2月にはグループ会社のTOUAテレマーケティング(新宿区)が、補助金の不正受給で問題となったDIOジャパン(東京都中央区、15年1月破産)のグループ会社の気仙沼コールセンター(宮城県気仙沼市)から事業を譲り受け、TOUAテレマーケティング気仙沼を設立するなどで動向が注目されていた。
しかし、事業拡大に運転資金は追いつかず資金繰りは逼迫(ひっぱく)、事業継続の見込みが立たず今回の措置となった。
▼石山ゲートウェイホールディングス 石山Gateway Holdings(ゲートウェイホールディングス)は7月1日、東京地裁に破産を申請し同月6日に破産開始決定を受けた。
同社は精密測定機器などの製造販売、輸出入を目的にフォトニクスの商号で設立。2001年3月にナスダックジャパン(現ジャスダック)に株式上場し、01年6月期には売上高14億59万円(単体ベース)を計上した。03年7月には同社を持ち株会社としたホールディングカンパニーに移行、機械装置や部品などのメーカーを傘下に抱えた。