ひまわり生命、シフト勤務導入 出社時刻を2時間遅く

 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険は19日、出社時刻を通常よりも2時間遅くするシフト勤務を導入したことを明らかにした。安倍晋三政権が推進する「働き方改革」に呼応して、夏場の「朝型勤務」や定時退社を促す取り組みが広がる中、出社時間を遅らせる“重役出勤”を会社が推奨する事例は珍しく、注目されそうだ。

 社外とのやり取りが多い営業職の仕事の実態に合わせ、就業時間は午前11時~午後7時に設定した。子供を保育園などに預けてから出社する社員が多いという。始業時刻を1時間早める朝型勤務と併せ、今年度から通年で実施している。

 このほか、退社してから翌日出社するまで12時間以上空けることを義務付ける制度や最長2週間の休暇を取得できる制度も新たに導入した。保険契約者の健康を支えようと、まずは社員の健康作りを応援する。働き方の柔軟化以外にも、毎週水曜は本社内を全面的に終日禁煙にする「禁煙デー」を今月から設けた。7月には、全社員が1日1万歩歩くことを目指すキャンペーンを実施。健康増進の取り組み方によって保険料率を変える仕組みの実現に生かす。