ホンダは23日、国内でハイブリッド車(HV)向け駆動モーターの生産態勢を増強することを明らかにした。浜松工場(静岡県浜松市)では2つのモーターを搭載したHV向けモーターの生産能力を10月に現状に比べ3倍へ引き上げる。また、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)ではレアアース(希土類)の中でも希少な「重希土類」を使わない磁石を組み込んだモーターの生産を23日から始めた。投資額はいずれも非公表。
ホンダの国内新車販売台数のうちHV比率は平成27年度で27%を占めており、生産増強により、旺盛な需要の伸びに対応する狙い。
浜松工場では、2つのモーターを搭載したHV向けシステムの生産ラインを増強する。昨年11月にまず1ライン目を導入したが、7月に2ライン、10月に3ライン目を新設する。