船舶の燃料、LNG転換で商機 三菱商事など供給事業を世界展開、環境規制に対応 (1/3ページ)

液化天然ガス(LNG)を運搬する専用タンカー(ブルームバーグ)
液化天然ガス(LNG)を運搬する専用タンカー(ブルームバーグ)【拡大】

  • LNG燃料の供給を受ける日本郵船のタグボート(日本郵船提供)

 海上での硫黄酸化物(SOx)排出などに対する環境規制の強化や資源安を背景に、船舶の燃料を従来の重油から、より環境負荷の小さい液化天然ガス(LNG)に切り替える動きが加速している。既に規制が導入された欧州や北米の一部海域に続き、2020年以降にはアジアにも規制が広がる見通し。“船の燃料革命”という世界規模の商機を取り込もうと日本の官民が布石を打ち始めた。

 新たな販売先開拓

 三菱商事と日本郵船などは20年をめどに地中海沿岸やアジアでLNG燃料を船に供給する事業に乗り出すことを検討していることが22日、分かった。

 両社は昨年、仏エネルギー会社のエンジーと共同で船舶向けLNG燃料供給の事業会社を設立。今年11月にもベルギーのジーブルージュ港で自動車運搬船やクルーズ船向けに供給を始め、20年に年間約20万トンのLNGを販売する計画だ。

 これに続き、クルーズ船需要が見込める地中海に面したフランスや北米、シンガポール、パナマなどを候補に事業を拡大。海上の環境規制がアジアを含む一般海域に広がることを見据え、世界展開を進める方針だ。

一方、世界最大のLNG輸入国の日本は…