和のイメージを盛り込んだ家電機器の開発・販売を手掛けるアース和ーズ(東京都千代田区)は、“和家電プロジェクト”の第1弾商品となる「和風機」を9月22日に発売する。
「和風機」は、“和のインテリア”を意識したオールシーズン仕様の扇風機だが、デザインも機能面も一般的な扇風機とは大きく異なっている。
製品は高さ75、幅28センチ、重量5キロ。大きな筒状の筐体(きょうたい)を持ち、内部には2枚の羽根を搭載。筐体の上部から間接風が送り出される。外側のデザインは着せ替え可能で、置く場所のインテリアなどと合わせることも可能だ。
同社はこの商品を、国内外の和を好む個人に加え、和室を有する旅館やホテル、日本料理店、介護施設などに対しても売り込んでいく考え。価格はLED(発光ダイオード)照明のないスタンダードバージョンで6万円(税抜き)、LED照明付きのスタンダードバージョンで6万6000円(同)。ほかにも、LED照明付きの工芸品バージョン(8万円~)を用意する。大手家電量販店や販売代理店のほか、ホームページなどを通じての販売も行うことにしている。
製品の組み立てなどは長野県松本市の電気機器製造会社のサンニクスに、電子回路や電装部品の設計は長野県小諸市のチクマクスに、外装インテリアは明治時代から木工と表装を手掛けてきた新潟県加茂市の大湊文吉商店に依頼する。外装のデザインについては、家具デザイナーや日本画家、書家、絵本作家などに依頼するという。
アース和ーズは、同社代表取締役の木村雅俊氏が日本の文化や美を取り入れた家電製品を作ることを目的に2014年、設立した。「和家電」というブランド名も商標登録し、“和家電プロジェクト”を進めてきた。