三菱自動車は30日、燃費データ不正問題を受け会見した。主なやりとりは次の通り。
--再測定での「不正」指摘をどう受け止めるか
益子修会長兼社長「法令違反ではないと認識しているが、法の趣旨にのっとり中間データをとるべきだった。今後の測定は『いいとこ取り』ではなく、中間値をとる形に即刻変える」
山下光彦副社長「多数の試験を行って最良の3ケースを選んだが、それが全体を代表する数値になってしまうため不適切ではある。ただ明確な規定はない」
--測定は何回行ったか
山下氏「車種により異なるが、一番多い例で70回以上、少ない例で1桁」
--賠償総額の見通しは
益子氏「諸経費含め最大70億円。通期見通しでは一連の影響額を2050億円と保守的に織り込んでいるため、変更の必要はない」
--生産や雇用に影響は
益子氏「一部車種を海外用に振り分け、生産を続けるので大きな影響はない」
--研究開発への影響は
益子氏「考えていない。日産から山下氏に来てもらい、研究開発の体制を立て直している」
--経営責任は
益子氏「目前の問題解決に全力を挙げる必要がある。法令順守意識の希薄さを徹底改善する。日産との提携実現も私の使命だ」