【ビジネスのつぼ】三井製糖「パラチノース」 血糖値上がらない次世代砂糖 (1/4ページ)

2016.9.5 05:00

)パラチノースを使った商品群。お菓子や流動食、スポーツ向けの栄養補助食品などに広がる
)パラチノースを使った商品群。お菓子や流動食、スポーツ向けの栄養補助食品などに広がる【拡大】

  • スローカロリーの効果がある商品をPRする三井製糖の商品開発部やフードサイエンス営業部などのメンバー
  • 「スローカロリースイーツ」と銘打ち、焼き菓子を販売しているラトリエ・ドゥ・シュクル
  • 三井製糖が三井物産とともにタイの製糖会社向けに確保しているサトウキビ畑=タイ・ウドンタニ県

 健康志向で糖質ゼロやゼロカロリーが注目される中、「スプーン印」で知られる製糖最大手の三井製糖は、健康とおいしさを両立させた甘味料「パラチノース」で反転攻勢をかける。糖をゆっくりと吸収・消化するスローカロリーの実現で、血糖値の上昇を抑え肥満や生活習慣病の予防につながるのが特長だ。30年以上前に糖尿病患者向けに開発され、同社はプロジェクトを社内に立ち上げて粘り強く市場開拓に取り組んできた。

 ◆ゆっくり吸収・消化

 通常、砂糖や食事をとると血糖値が上昇する。しかし、イソマルツロース(商標登録名パラチノース)は、小腸での分解速度が砂糖の約5分の1と、ゆっくり吸収することで血糖値上昇を抑えられる。また、同社のこれまでの実験で、パラチノースを摂取し続けると、空腹時のインスリン濃度が下がり、食後の過剰なインスリン分泌を抑える働きがあることと、内臓脂肪が低減することが確認されている。

 その開発は1984年に遡(さかのぼ)る。血糖値上昇を抑える効果は糖尿病患者に朗報だが、自然界の蜂蜜から抽出するのは量が少なく難しい。砂糖をドイツの研究所で発見されたある酵素を使って分解し、その酵素を固定化することで連続的に砂糖から変化させる量産化技術開発に世界で初めて成功した。

 80年代後半から流動食へ採用されるなど医療関係者の評価は高かった。民間企業でも、明治乳業が80年代から、糖尿病患者らを念頭に流動食に採用。キユーピーのエネルギー補給食品やブルボンの栄養補助クッキーもロングセラー商品となっている。井村屋の機能性ようかん「スポーツようかんプラス」は、手軽にスポーツエネルギーをゆっくり補給できるとマラソンランナーやトライアスロンのアスリートらに「エネルギー切れが防げ、持久力が上がる」と評価されている。

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