物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」【拡大】
自動車の自動運転への技術提供やロボットなどの開発を手掛けるZMP(東京都文京区)は、このほど物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」を開発し、出荷を開始した。3年間リースの場合、月額リース料は3万5000円(税別)で、人材不足に悩む物流業や製造現場などを中心に売り込む。
少子高齢化に伴う若年労働力の減少により、物流業や製造現場などでは人手不足の解消が喫緊の課題となっている。このため、女性や高齢者でも負担なく働ける労働環境を提供することが求められている。キャリロを投入することで、女性や高齢者といった力が弱い人材活用を支援したい考えだ。
キャリロは、荷物の運搬に用いる手押しの台車にロボット技術を適用したもの。ハンドルにあるスティックを操作するだけで、台車が前後左右に走行し、軽い力で荷物を運ぶことができる。また、作業員の後ろや親機となるキャリロを追従することができる機能「かるがもモード」を搭載。作業員の負担なく一度に最大で3倍の荷物を運ぶことができるようになる。キャリロの本体重量は55キロで、最大100キロの荷物を運ぶことができる。
同社は現在、必要な経路を覚えさせると自動で移動する機能「自律移動機能」を開発中で、「次世代モデルに搭載する予定だ」という。