■経営支援の専門家、人脈など強み
「地元のお客さまが元気になれば金庫も栄え、結果として職員の生活も豊かになる。常にお客さまが第一、職員にもこの順番を意識して業務に臨んでもらっている」。こう語るのは島田信用金庫初倉支店の大石久志支店長だ。融資推進にあたっては、常に取引先の本業支援、地元産業の活性化を意識。金庫の経営理念“お客さまとともに金庫も栄え、明るい職場と幸福な家庭をつくる”を地で行く活動を展開している。
支店を構える初倉地区は、静岡県島田市の最南端に位置。東名高速・吉田インターチェンジを有する交通の便の良さや、大井川の豊かな水資源を背景に、紀文食品やクノール、あじかんなど大手食品メーカーの工場が数多く立地する。
2009年に開港した富士山静岡空港にも近く、13年には大井川に「はばたき橋」が開通したことで、藤枝・焼津方面とのアクセスも向上。人口・世帯数も増加傾向にあるエリアだ。
支店の融資取引先は、食品・木製品・金属機械などの製造業者が中心で、年商10億円規模を超える大手・中堅企業との取引も少なくない。1回の年金振込額が2億円を超えるなど、古くから取引のある個人客も多い。