好きなアニメ作品の舞台となった街を訪れる“聖地巡礼”を盛り上げ、訪日観光の起爆剤にしようと、KADOKAWAやJTBなどが16日、一般社団法人「アニメツーリズム協会」を設立した。首都圏や近畿などに偏りがちな観光ルートを分散させ、地域活性化につなげる狙いだ。
聖地は、国内外のファンから候補地を募り88カ所を選定する。海外への情報発信や現地の受け入れ環境の整備も支援。理事長となった「機動戦士ガンダム」監督の富野由悠季氏は「日本列島の魅力ある風土を多くの外国人に広めたい」と、発表会見で意気込みを述べた。
アニメの聖地としては、茨城県大洗町(ガールズ&パンツァー)や神奈川県鎌倉市(スラムダンク)などが有名。熱心なファンを集める有力な観光資源となるだけに、出版社などと連携して地元振興に役立てる自治体が増えている。