環境激変…関西の郊外型百貨店で撤退相次ぐ 2つの大きな誤算 (4/5ページ)

2016.9.17 17:12

イオンモール堺北花田=堺市北区。堺北花田阪急は平成29年7月末で営業終了する
イオンモール堺北花田=堺市北区。堺北花田阪急は平成29年7月末で営業終了する【拡大】

  • イオンモール堺北花田。左奥の建物が堺北花田阪急=堺市北区
  • イオンモール堺北花田=堺市北区。堺北花田阪急は平成29年7月末で営業終了する

 存在感を発揮できるのは、顧客ニーズや商品展開などで強みを持つ阪急百貨店の独自のマーケティング力と、阪急沿線に立地することによるブランド力だ。

 このエリアで展開する千里阪急(大阪府豊中市)、西宮阪急(兵庫県西宮市)は、27年11月のエキスポシティ(吹田市)の開業で苦戦も予想されたが、今のところ大きな影響は出ていない。28年3月期の前期比売上高は千里阪急が1・2%増の167億円、西宮阪急が1・4%増の251億円、川西阪急(兵庫県川西市)も0・7%減の166億円で、エキスポシティが秋開業だったことを考慮しても大きなマイナスにならなかった。

 このエリアでは阪急のブランド力をフル活用して生き残りを図る。それが可能だということだ。阪急阪神百貨店の林専務も「(沿線でない)大阪南部では厳しい競争環境にあったが、阪急沿線の北部はブランド力が浸透しており、勝負ができる」と強調する。

また、近鉄百貨店も奈良店(奈良市)で独自の試みを始めている…

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