トヨタ自動車は23日、作物の品種改良に必要な遺伝情報の解析を大幅に効率化する新技術を開発したと発表した。通常10日程度かかる解析の時間を約1日に短縮でき、費用も約3分の1に抑えられるとしており、バイオ燃料の増産につなげたい考えだ。
トヨタは車の二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすため、バイオ燃料の普及に取り組んでいる。原料となるサトウキビを品種改良し、増産できるようにするため、農林水産省所管の農業・食品産業技術総合研究機構の協力を得て技術開発を進めてきた。トヨタは2010年、通常約8年かかる品種改良を4年程度でできる技術を開発し、公表していた。