健康志向チョコ人気、メーカー増産へ ストレス低減や抗酸化成分で脚光 (2/2ページ)

江崎グリコはストレスを低減する効果をうたった機能性表示食品のチョコを発売する
江崎グリコはストレスを低減する効果をうたった機能性表示食品のチョコを発売する【拡大】

 同社は、食物繊維を配合して「脂肪と糖の吸収を抑える」効果をアピールした機能性表示食品のチョコ「リベラ」を3月に発売。売れ行きが好調なことから今月リベラは約2倍に、ギャバも約1.5倍に生産を増やした。

 チョコで国内首位の明治も今月、抗酸化作用があるとされるカカオの含有量を2倍以上増やした「チョコレート効果」シリーズを2倍に増産した。

 一方、ロッテホールディングスは、整腸作用などがある乳酸菌を配合したチョコ「乳酸菌ショコラ」の生産能力を今後、6割増やす計画だ。

 全日本菓子協会によると、15年のチョコの国内小売販売額は、前年比3.7%増の5040億円だった。3.2%減少したチューインガムなどとは対照的に、機能性の高い商品が牽引(けんいん)する形で市場は拡大している。同協会は「チョコの健康効果が(消費者に)浸透し、カカオ成分が高い商品を中心に売り上げが堅調だ」と分析している。