【トップは語る】昭和西川　寝装寝具からライフスタイル提案 (1/2ページ)

　□昭和西川社長・清原雅文さん（６４）

　－－アパレル業界から寝具業界へ転身した

　「前職はオンワード樫山で海外事業に携わった。海外ブランドとライセンス契約や輸入契約した商品を販売する仕事で、『ミッソーニ』や『カルバン・クライン』などを担当した。オンワードと昭和西川が共通のブランドを保有していたことが転身のきっかけだ」

　－－寝具業界の現状は

　「護送船団方式でやってきたが、いまは百貨店の衣料品売り場でリビング雑貨を売るなど境界線がない。小売りや卸など流通別の棲（す）み分けもない。過去のビジネスモデルの踏襲では寝具業界は衰退の一途をたどってしまうと危機感を持っている」

　－－生き残るには

　「ひとりの消費者の生活シーンをそのブランドで全部演出する“ライフスタイル提案”だろう。衣類や小物などを販売するユナイテッドアローズ（東京都渋谷区）と提携し、同社の生活雑貨ブランド「スタイルフォーリビング」の寝装寝具品を開発した。ライセンス事業として９月７日に横浜の高島屋に出店し、９月２８日には福岡の岩田屋にも出店した。ライセンスブランドに自分たちにないものを補完してもらい、ノウハウを吸収しながら自社ブランドの強化につなげていきたい」