「ジョジョの奇妙な冒険」初の実写映画化 三池崇史監督、主人公・仗助役は山崎賢人

映画「ジョジョの奇妙な冒険」の会見に出席した主人公役の山崎賢人=東京・赤坂
映画「ジョジョの奇妙な冒険」の会見に出席した主人公役の山崎賢人=東京・赤坂【拡大】

  • 映画「ジョジョの奇妙な冒険」の会見に出席した左から伊勢谷友介、真剣佑、小松菜奈、山崎賢人、神木隆之介、岡田将生、山田孝之、三池崇史監督=東京・赤坂

 東宝とワーナーブラザースジャパンは28日、長編人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の初の実写化映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」を来年夏に公開すると発表した。映画化するのは漫画の第4部。56)がメガフォンをとり、主人公の東方仗助(じょうすけ)役は山崎賢人さん(22)が務める。

 「ジョジョ-」は昭和62年に始まった人気漫画で、来年30周年を迎える。第4部は、仙台をモデルとされる架空の町「杜王町」が舞台。東方仗助と友人たちが特殊な能力者「スタンド使い」との戦いを通じ、成長していく姿が描かれる。一連のシリーズの中でも人気が高く、今年4月にはアニメ化された。

 現在、原作の「ジョジョ-」は第8部まで続いている。第4部を実写化する理由について、平野隆プロデューサーは「外国人が主人公の話もある中、日本人が日本を舞台に活躍するのが第4部。話も非常に面白い」と説明。撮影は、スペイン・バルセロナ近郊などで行うという。

 また、映画のタイトルに「第一章」をつけた理由について、平野プロデューサーは「(第4部は)2時間の尺で収まるものではない。できれば、第4部をすべてやっていきたいと思いがあり、『第一章』とつけた」と述べた。

 三池監督は「オファーを受けたときは3日間眠れなかった。日本映画全体が一回リセットするくらいのビックタイトルを作りたい」、現在22歳の山崎さんは「自分の生きてきた時間より長く愛され続ける作品の実写化なので、とにかく頑張るしかない。まず、体格の良い仗助に近づくため、筋トレをしています」と、それぞれ意気込みを語った。

 原作者の荒木飛呂彦さん(56)は「満を持してというか、ついに実写映画化する運びとなりましたことは原作者として誠に光栄なことです。豪華で素晴らしいキャストとスタッフの皆さまに集まっていただき、十分過ぎる製作体制で作られるとのこと、とても期待しております。10年前なら不可能だった映画表現や技術を持って、どう作られるのか。私も完成を楽しみにしております」とコメントした。

     

 このほか、主な出演者は次の通り。

 仗助の友人、広瀬康一役=神木隆之介▽仗助の同級生、山岸由花子役=小松菜奈▽杜王町に住む男、虹村形兆役=岡田将生▽形兆の弟、虹村億泰役=真剣佑▽逃亡中の連続殺人犯、片桐安十郎役=山田孝之▽仗助の叔父、空条承太郎役=伊勢谷友介▽仗助の祖父、東方良平役=国村隼▽仗助の母、東方朋子役=観月ありさ