ハウス食品、平湖でカレー工場起工式 中国で3カ所目

浙江省平湖市で28日、カレー製品工場の起工式を行ったハウス食品や地元の関係者ら(河崎真澄撮影)
浙江省平湖市で28日、カレー製品工場の起工式を行ったハウス食品や地元の関係者ら(河崎真澄撮影)【拡大】

 ハウス食品は28日、中国浙江省の平湖市でカレー製品を生産する新工場の起工式を行った。同社が中国に工場を置くのは上海市と遼寧省大連市に次いで3カ所目。中間所得世帯の急増で中国のカレー販売は都市部を中心に年率30%近い拡大が続いている。

 新工場の敷地面積は約5万平方メートルで「総投資額は1億ドル(約100億円)を見込む」(ハウス食品グループ中国総代表の久住喜代晴氏)という。生産能力は年200万ケース(1ケースは30個入り)で同社では世界最大の工場となる。2018年秋に完成の予定。新工場の稼働で同社の中国全体のカレー生産規模は倍増する。

 同社のカレールー「バーモントカレー」は1個が10元(約150円)前後。中国の中間所得世帯は、家庭で新しい味を求めてカレーライスを選ぶケースが増えている。同社はカレー製品の生産販売など、中国の事業全体の売上高を20年まで前年度実績の2倍以上の100億円に引き上げる。(中国平湖 河崎真澄)