セブン&アイ・ホールディングスは30日、2017年2月期の連結業績予想を大幅下方修正した。スーパーと百貨店の不振に伴って600億円を超える減損損失を計上するためで、これまで1720億円を見込んでいた最終利益は53.5%少ない800億円に減る見通し。
減損損失はスーパーのイトーヨーカ堂が150億円、そごう・西武が122億円、さらに百貨店事業ののれん代損失で334億円が見込まれ、合計で606億円の損失を今期中に計上することにした。
さらに通常業務での収支も悪化しており、連結売上高(前期実績6兆457億円)は6兆1370億円を見込んでいたが、6%少ない5兆7700億円へと下方修正、前期実績を割る。営業利益(同3523億円)も3790億円から3530億円へと6.9%下方修正した。前期の最終利益は1609億円で、今回の予想はこの半分にも届かない。
また同時に発表した事業別収支予想も、全分野で売上げを下方修正した。特に主力のコンビニエンスストア事業まで売上高を前期実績割れへと下方修正したことは、深刻さを物語っている。